歩きスマホだけじゃない!歩きフリースタイルラップに注意をしよう!|ラップ脳の科学的実験

僕はフリースタイル歴13年のおじさんラッパー。

勿論今でもラップはしていますよ。

僕はBARを経営しているので若い子達に紛れてよく店内でサイファーしちゃったりしています(有難いですね)

しかし日本でもここ数年HIPHOPブーム(ラップブーム)のお陰でラッパーがどんどん増えたし、上手な若い子もたくさんいます。

僕らの時代とはまた少し変化していて、サラサラヘアーのラッパーやスーツを着たラッパーなんかも見かけます。

「誰でも気軽にラッパー」みたいな感じですかね?

勿論、俄ラッパーもじゃんじゃん増えましたがそれはそれで僕的にはいいんじゃないかと思いますね。

どんな世界にも新時代は到来するものですから。

今日はそんなフリースタイルについて軽くお話したいと思います。

そもそもフリースタイルってなによ?

フリースタイルの起源がどこから始まったものなのかは実は結構曖昧で、80年代にはフリースタイル=書くライムだった…なんてのも言われています。

一応僕が知っているザックリ定説では、差別を受けていた貧困層の黒人が生み出した「HIPHOP」文化の一つから生まれたもので、貧しい環境化からお金を使わないダンス・ビートボックス…そしてラップだったと言う話です。

貧しい民衆の娯楽だった訳ですね。

確かに僕が始めた時も買うものはペンとノートだけでした。

現在ではiPhoneのメモ機能などを活用している人を多く見かけますよね。

僕の時代は「リリックのノート」なるものをラッパーは所有していて、そこに誰も使ってないイカしたリリック(歌詞)を溜め込んでいました。

海外ではこのリリックノートを盗んだ盗んでないで殺し合いもあったそうな…。

それほどこの「リリックノート」は重要なものなんですよね。

言わばラッパーにとってリリックノートは「企業秘密」なんです。

映画「8マイル」でもエミネムがノートにリリックを書くシーンがありますよね。

リリックノートは「ネタ帳」であり「武器」なんですね。

フリースタイルラップはこの独自の武器がどれだけ強力かでスキルの差が歴然となります。

またラップやフリースタイルにはHIPHOP特有のスラングも使われています。

例えばこんな感じで…

今のリリック(歌詞)ガチガチのライム(韻)でヤバイね!フロー(歌い回し・スタイル)もカッコいいし、あとはバイブス(ノリ)だけだね!

みたいな感じですかね?ちょっと無理があるかもですがこんな感じの用語がラップにもフリースタイルにもよく使われます。

また流行りのシャウトや韻なんかもあって結構時代でチョイチョイ変わっていくイメージがあります。

そしてこういった用語や流行りを織り交ぜ語尾を踏んで即興でラップをする、これがフリースタイルですね。まあいちいち説明する必要もないとは思いますが一応参考までに…。

フリースタイルをすると脳はどうなる|科学的にラップ脳を検証

フリースタイルをする人は凄い!どうなっているの?

なんて言われた事が有ります。

しかしずっとラップばかりやっていると勝手に言葉が出てくるようになるもなんです。

確かに僕もラップを始めた当時は「一体どうすればいいんじゃい?」なんて思ったものですが、一度フリスタができるようになるとどんどんと新たな言葉が溢れ出てくるものです。

まーやらない人にとってはマジで謎っぽいです。

しかしそんな謎を解明しようと研究の著者、シユアン・リウとアレン・ブラウンが率いる米国立聴覚・伝達障害研究所の神経科学者のチームは、12人のラッパーがフリースタイルをしているときに彼らの脳をfMRI(ファンクショナル磁気共鳴画像法)にかけたらしいです。

実験の方法は先ず予め用意したラップを記憶して歌ってもらい、次にフリースタイルで歌ってもらいそのデータを比較するといった実験でした。

実験結果はラッパーたちの前頭葉のある前頭前皮質背外側部における脳の活動が減少し、内部の活動が活発化したという。

まじか!

…いや

どゆこと?

まー簡単に言うと前頭前皮質背外側部が活動しなくなり外部環境などに注意が散漫する様になったらしい。

つまり注意力や外部情報ガクンと低下したって事。

え?バカになってね?

うい、しかしこの外部を低下させ内部の活動を活発化する事で爆発的な創造性を生み出している事が分かったという。

因みに人間を含めた生き物のほとんどは「生命維持」を最優先為る為にこういった「注意力を下げる」といった脳の働きにはならないという。

つまり、フリースタイルをしている時は脳が優先的に「創造力」を生み出すようになているということですね。

ラッパー凄いですね〜。

【まとめ】

確かにフリースタイルをしていると「頭」以外の所から言葉が生まれているような感覚に陥ります。

あれは脳の活動から感じるものなのでしょうね。

多分フリースタイルをやる人はわかるんじゃないかと思うのですが「神タイム」みたいな時ないですか?

最早思考はしていないのに勝手に言葉が出てくるあれです。

僕も時折なるのですが、あの状態こそ脳みそが注意力をガンガン下げて創造力に特化した状態になっているのでしょう。

しかも神タイムに入ると気持ち良いんですよね…こう…ドーパミンがどくどく出ているような…。

とにかくあれです。

まあ、それだけ脳みそがじゃんじゃか動いているのであれば「鬱病」や「アルツハイマー」なんかにもなんらかの効果がありそうな気がします。

今後ラッパーを使って色々な実験をしてもらいたいものですね!

取り敢えず今回の実験で明確になった事が一つ!

ラッパー同士で「歩きフリスタ」や「運転フリスタ」には十分に注意しましょう。

なんてったってヤバイラップが出れば出るほど注意力はガンガン低下している事になりますから。

穴に落ちたり事故らないように注意して安全にラップを楽しみましょう。

それではまた!

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